ラテン語の「vegetus」から英語のベジタリアン( vegetarian)や、野菜( vegetable)という言葉が生まれました。
10年間で私たちの肉摂取量は約25%増加し、2019年時の1人当たりの肉摂取量は103g/日・人でした。
動物性食品に関係する環境問題
動物性食品は穀類や野菜などの植物性食品に比べて次のような環境問題につながるリスクがあります。詳しくはそれぞれのレシピを見てみてください。
①牧草地・農耕地の拡大による森林破壊
世界的に肉類の需要が上がったことで、家畜を育てる牧草地や、家畜のエサを生産するための農耕地を作るために、森林伐採が進められています。
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②大量の水の使用と汚染
植物性食品に比べ動物性食品は、家畜が摂取する水、ふん尿の処理、食品加工工場など様々なところで水を使用しています。
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③家畜の生産で発生する温室効果ガス
家畜の飼育では、飼育場の温度管理やふん尿の処理、食肉工場での機械の稼働などで電力を多く使用しています。また、牛や羊のげっぷには、CO₂の約28倍もの温室効果があるメタンが含まれています。
→サスティナブルな食事ってなんだろうのレシピはこちら
最近は大豆など植物性食品で作られた代替肉を使った料理を提供している飲食店もあります。気になった方はベジタリアンの生活を取り入れてみては…?
ただし、植物性食品は3大栄養素のタンパク質をつくるアミノ酸の種類が少ないものがあるため、栄養バランスの管理も必要です。
また、植物性食品の中でも、化学合成された肥料や農薬を使わない有機栽培の食品や、地域内で生産・販売されている食品は、より環境にやさしいです。
まとめ
動物性食品の方が、植物性食品に比べて生産・加工の時に様々な環境問題と関わります。
ただ、植物性食品でも、産地や生産方法などを意識することが大切です。
RECIPE×SDGs
ベジタリアンの食事の効果
動物性食品を食べないことで、森林破壊や温室効果ガス排出、水問題の解決に貢献します。他にはどのような効果があるでしょうか。
人間より家畜優先?
世界で生産される穀物のうち、3分の1が家畜の飼料用として作られています。家畜を育てるために大量の穀物や水が使用されている一方、世界では、食料不足や水不足に苦しむ国があります。
生物多様性を守る
森林伐採をすることで、そこに生息する生物の住処を奪うことになります。農地を作るために森林伐採が進むアマゾンでは、わかっているだけで昆虫が250万種、植物が4万種、動物が2500種います。
こんなご意見いただきました!