近年日本では、集中豪雨による家屋の浸水や土砂災害などが起きています。集中豪雨が増えた原因のひとつに、地球温暖化が指摘されていますが、どうして地球温暖化が進むと集中豪雨が起きやすくなるのでしょうか。
第1問 気象庁では、集中豪雨をどのように定義しているでしょうか。
正解
不正解
正解は同じような場所で数時間にわたり強く降り、100mmから数百mmの雨量をもたらす雨。

雨に関する用30mm語はたくさんあります。「災害をもたらす可能性がある雨」は「大雨」、「1時間に20mm以上未満の雨」は「強い雨」となります。

第2問 異常気象とは、過去(日本の気象庁では過去30年間)の現象から大きく外れた現象のことを言いますが、2021年には世界で何件の異常気象災害が起きたでしょうか。
正解
不正解
正解は27件

気象庁のデータによると、2021年には世界で高温や大雨、洪水など合計27件の異常気象災害が起きました。

地球温暖化で雨量が増える?

気温が1度上昇すると、大気中に蓄積できる水蒸気の量が約7%増えると言われています。つまり、気温が上がれば上がるほど、大気は海洋や地表から蒸発した水分を多く含み、大雨や集中豪雨が起きやすい状態になります。

2021年8月12日〜14日には、西日本を中心とした記録的な大雨が降りました。この大雨について気象庁気象研究所では、地球温暖化による気温上昇がなければ、降水量は当時の量まで増加しなかった可能性があるとのシミュレーション結果を示しました。

もし、地球温暖化が起きていなかったらここまで大きな被害が出なかったかもしれない…と思うと、地球温暖化を抑えるべく行動する重要性を感じます。また、気象災害が起きた時にとるべき行動を改めて考え、防災の準備をすることも、とても大事です。

このように、ある特定の異常気象に対して、人間活動がどれくらい影響していたのか評価する試みを イベント・アトリビューション(Event Attribution(EA))と呼びます。人間活動と気候変動の関係を、EAにより明らかにしようと近年研究開発が進んでいます。

まとめ

集中豪雨などの異常気象災害は、要因のひとつに地球温暖化による気候変動があります。
2021年には27件もの異常気象が起こりました。今から全世界で環境問題に取り組んだとしても、気候変動による災害がすぐになくなることはありません。私達は将来起こるであろう災害に耐える準備も必要です。

RECIPE×SDGs
異常気象で広がる被害

異常気象が世界各地で毎年起きています。異常気象による災害が起きると、どのようなところに影響が出るでしょうか。

農地への被害で食料不足に
天候不順や台風、大雨、干ばつなどの自然現象は農作物に大きな打撃を与えます。気象災害が起きた地域では野菜や穀物の収穫が激減し、大幅な値上がりにつながることも考えられます。

異常気象で命の危険にさらされる人たち
例えば高温の異常気象が起きたとき、大人に比べ子供や高齢者の方が熱中症や脱水症状を起こし命を落とす危険性が高まります。また、気象災害による死者数は特に発展途上国で多いと言われています。